母屋の部分改修工事2019 其の③
母屋改修シリーズ、2019年版、3回目です。
母屋の部分改修2019 其の②はこちらです
今回は、母屋の1階和室のベース部を補修&補強です。
実は1階和室の3室中の1部屋は昨年既に完了しております。
その時の記事
和室は場所によって歩くとバウンスするような感覚があり、就寝時などに近くの方が先に起床して傍を歩かれるとその振動で目を覚ましてしまうのではないか?という心配があり、
昨年は一番気になる和室の1室の補強を一先ず先に済ませました。
そして今年は残りの和室2部屋もお願いしました。
こちらは10畳のお部屋の畳と下地の板を外した状態
この様に元々スパンがかなり飛んでいます。
昨年のこの工事の時もそうでしたが、「何故こんなにスパンがとんでいるのだろうね」という話題になり、
もしやこれは敢えてではないか?と、1つの仮説を思いつきました。
日本古来の建築物に鶯張り(歩行によってきしむ板張りで、侵入者の危険察知の為に作られたとされている仕組み)などもあるように、この和室でしたら先述の通り、就寝時に曲者が入ってくれば直ぐ察知できるから。
、、、と、かなり大袈裟な話にして途中楽しんだりしておりました。
補強して頂いております。
こちらは8畳のお部屋
現在のコンディションに応じてこの機会に変えたほうが良さそうなパーツは交換していただきました。
矢印部分の空いているスペースは丁度 取り換える為に外した状態です。
板を張って、畳を戻して完了です!
踏み心地が全然違うので、同じ場所なのに別の場所にいるような不思議な感覚になりました。
人の記憶は足の感触にも関わるのだなという小さな発見でした。
そして今回も(?)時間があまりとれない中お願いしたので、いつもお世話になっている大工さんのご親戚の方にもヘルプでお越し頂きました。
こちらの方のご先祖様は木挽き(こびき:木材をのこぎりでひいて用材に仕立てる職人さん)だったそうで、中野屋の母屋を建てる際にもご協力頂き、棟札(むなふだ:建物の建築記念として棟木・梁など建物内部の高所に取り付けた札)にもお名前が記されております。
本当に代々お世話になりましてありがとうございます!
昨年末から2019年早春にかけての改修、修繕で母屋がまた少し元気になった様で嬉しいです。